2012年5月3日木曜日

スーパーライトゲージ

愛器Ken Smith Burner。いい音が出るよう,弾きやすいよう常々調整をしている。しかし,先日ネックがやや順ぞりぎみになって来たのでトラスロッドで調整をした。弦を緩め,レンチで90度ほど回した。毎回,調整は90度単位を基本に細かに行っていたが,今回同様に90度ほど回した時に何かコツッと手応えを感じた。ああ,と思った。多分,トラスロッドの限界だ。手に入れて以来元々順ぞり気味なネックを少しずつ調整して来たが,閉める方向にばかり回して来た。多分限界だ。この状態で弦を張るとほんの少し順ぞりのベストな状態である。しかし,これ以上順ぞりになればもう対応は出来ない。

 ネットでいろいろ調べたが,限界が来たネックは基本的にどうしようもないようである。リペアに頼めばネックをアイロンがけして(普通のアイロンではなく特別なアイロンだろうか。)熱を加えて木のそりを直す方法もあるようだが,これも一時的な回復にしかならないようだ。これは困った事になった。

 そこで考えたのが弦のゲージを変える方法だ。今張っている弦のゲージはミディアムゲージ。これをスーパーライトに変えればかなりテンションも下がるのではないかと考えた。もちろん根本的なネックの回復にはならないが現状維持か少しの回復は望める。

 で,買ったのがこれ。Elixirのスーパーライトゲージ 040-095でかなり細い。

 弾き心地は随分ソフトな印象。ネックも少し元に戻った感がある。このまま弦を張り替え一昼夜置いてみた。すると,はっきりとネックが元に戻ったのが分かる。弦高は低めのセッティングをしていたせいもあるが,現在は明らかにびびりが出るほど弦高が下がっている。これでしばらく様子を見る事にしよう。

 この楽器はデタッチャブルネックだからいざとなればネックだけをどうにかすれば本体は使い続ける事もできるだろう,と楽観的に考えている。