2012年10月24日水曜日

TUNE WB-4 Bird's Eye Maple


TUNE WB-4 Bird's eye

 新しいベースを買った。TUNEWB-4というフレットレス。

 実はTUNEのベース,今から20年ほど前にも持っていた。当時はエレベでウッドベースの音に近いものはないかと思っていろいろ試してみたが,結局落ち着いたのは本物のウッドベースだった。それで,TUNEのベースも手放した。

 でも,いくつかのフレットレスベースを使って来て,もっとも耳に残っていたのがTUNEWB4だった。当時の録音があって,その中でもWB4はいい音出してる。セミホローとピエゾの組み合わせはホローボディのそれとも違う独特な音がする。

 先日,ジャズのセッションのあった日,そこにいたベースの方がWB4を持っていた。思わず,懐かしくなってセッションの後に少し弾かせてもらったら,たまんなくなった。これは手に入れるしかないと思った。新品だと20万を超えるので女房,子どももいる身となった今では到底買えない。

 でも,それから数ヶ月,ようやく念願のWB(もちろん中古)を手に入れることができた。ボディトップだけ特注のようで,本来だとアッシュかウォルナットの表面なのだが,これはバーズアイメイプル仕様になっているのだ。音も良いけど見た目もいい。バーズアイも思いっきりたくさん出ていて,しかもちょっと離れてみると,全体に虎目が入っているようにも見える。木目の良い楽器だ。

 さて,このWB,見た目はとてもいいのだけれど相当使い込まれていたようである。指板ががめちゃくちゃ減っていた。手に入れたときも弦はラウンドワウンドだったので,元オーナーはずっとラウンドワウンドを使っていたのだろう。1弦は1フレットから15フレット付近まで,2弦は10フレットぐらいまで,3・4弦はそうでもないが,それでも5フレット辺りまではずいぶん減っているし,ラウンドワウンドの細かい跡は12フレット付近までついている。特に,1,2弦の1フレットと3フレットあたりは指板が弦の形に長さ1〜2cm深さ1ミリほどの溝ができている。手元に来たときの弦高はかなり高めで何とかびびらなかったけど,これって弦高下げるとびびって弾けないからなのだろう。弦高を下げるとびびるというより弦が指板にべたっとくっついて音が出なくなるくらい溝になってほげていた。これは指板を削るしかない。

 手製の厚紙ゲージで指板のRをしらべるとRは240だった。早速Guitar Worksで指板削り用の当て木240を購入。ネックを外し,外に出てバイク小屋で作業を行った。あ,直線定規はホームセンターに行ってアルミの角材のようなものを買ってきて代用した。ずいぶん時間がかかるかと思ったが,思った以上に指板は簡単に削ることができ,逆に削りすぎないよう注意が必要だった。1時間もしないうちに削り作業完了。指板とネックの汚れをきれいに落とし,ボディにつけて完了。素人調整にしてはまずまずのできだ。溝は全てなくなり(指板全体を1ミリずつ削ったことになる)弦高を下げてもびびらずつまらずに音が出るようになった。いや,良いベースをてにいれたな。