まずはベース本体から現在ついているKen Smithオリジナルサーキットを取り外す。外すのは簡単。ボリュームやトーンのノブを外して,ポッドを固定してある6角ナットを外してピックアップとシールドジャックの配線を半田ごてで外すといい。
半田で外すところは写真に撮っておく。
ピックアップが接続されているバランスポッド |
シールドジャック |
ドンガラになりました。
外したサーキットの配線図を書いておく。
まず,今回購入したプリアンプサーキットに使われているポッドは,ボリューム(プッシュプルでActive Passive切り替え),バランス,Midトーン(プッシュプルで250Hz 800Hz切り替え),TrebleとBassスタックの4つなのだが全ての軸径が違ったのだ。バランスポッドだけ元からベース本体についていたポッドの径と同じ6mmで本体の穴の加工は必要ない。しかし,その他は穴を8mmと8.5mmと9mmに広げないとはまらない。ベース本体の材質はもちろん木なので穴を大きくすることは不可逆の改造になる。穴を広げずに装着するためには軸径6mmのプッシュプルのポッドが2つと2軸のポッドが1つ必要になる。しかし,プッシュプルポッドは6mmもあるかもしれないが,スタックだと軸径が6mmになるのは物理的に無理だろう,てなことを数秒考えた後,穴あけ加工をすることにした。
バイク小屋から電動ドリルとドリルの刃を持って来てぱぱっと穴あけ終了。ピックアップをプリアンプサーキットにハンダ付け,18V駆動にしたいので電池スナップを2個ハンダ付け,シールドジャックにも配線をハンダ付けしてさくっと取り付けよう…。しかし,電池2個にしたせいもありキャピティ内部がぐちゃぐちゃでギュウギュウになってしまった。あれやこれやと配線の取り回しを変えたり,短い配線を長くしてみたりしてようやくどうにかキャピティに収まった。
本来のものは結構スカスカだったけど(1枚目の写真。ぐちゃぐちゃに見えるけど,ポッド類をちょっと外したりしてるのでそう見えるだけ。本来はスカスカ)NTMBはギュウギュウだ。9V駆動でもいいかな。何はともあれようやく装着完了。
以前のサーキットが気に入らなかった理由はいくつかある。
まず,バランスポッドの効きが敏感すぎたこと。センター位置からほんの少し,1mmぐらいって感じに動かしただけでがらっとバランスが切り替わっていた。ちょっとだけリアピックアップの方を大きくしたいと思ってもそれがほとんど出来なかった。
次に,BassもTrebleもあまり効きが良くなかった。だから,本体のトーンはTrebleを少ししぼって,あとはフラット状態にして,アンプ側での音作りを行っていた。
さて,今回のNTMBだが,とてもいい。バランスの変わり方も自然で使いやすい。BassとTrebleの効きもいい。Bassは効きすぎるぐらい。ミドルは調整をまだ研究しないといけないがミドルの効きもいい。それから不思議に思うのはパッシブ状態,あるいはアクティブでもトーンはフラットな状態において,以前のあのミドルの強すぎる癖の或る音がしなくなったことだ。アンプをフラットにして,NTMBもフラット,あるいはパッシブの状態でも耳障りな音にならないのにはちょっと驚いた。ミドルの癖が強いのはこの楽器の特性かと思っていたが,そうではなかったのかもしれない。元からついていたサーキットはどこか部品が劣化していて,本来の音が鳴らせなくなっていたのかもしれない。いや,CDやYouTubeなどで耳にする,Burnerベースの音と自分のベースの音があまりにも違うと思っていたのだがサーキットの劣化が原因だったのかもしれない。もし,そうなら,このNTMBもいいけど,本来のサーキットを修理して(どこかやってくれる所はあるのか?やってくれる人はいるのか?というのが問題だ)オリジナルに戻して弾いてみたいなあ。あ,でも,そうなると今回のポッド用に空けた穴が大きいのでポッドがきちんと固定されなくなるかもしれない…)
いや,でも,なかなかいいですね。NTMB!