2012年2月27日月曜日

能動的なベーシストに

ベーシストってどうしても受動的な立場だと思う。

 ベースという楽器の基本はバンドの底をドラムと一緒にきっちり支えること。ソロを取ることはジャズではまあ普通にあるし,時にはテーマを取ることもある。ベーシストがリーダーなバンドもあるけど,やっぱりテーマを取るのは圧倒的にピアノや管楽器のフロント陣だったりする。バンドの底を支えるのもとっても大事だけど,そうやって普通にバンドを長年やってるとどうしてもやっぱり受動的な立場になってしまう。

 ここ数年,ピアノの人やフロントに「次,何の曲にする?」って聞かれた時,曲が出てこなくて困ったりする。もし,やりたい曲が浮かんでも曲の題名が思い出せずに「…ええと,あれ,何だっけ,タリラリ〜♪」なんて歌ってみたりしてる。(歳で単なる物忘れか)これはあまりにも受動的な立場のぬるま湯に浸りきっていたせいではないか。

 そう思って,昨年は「たくさんライブを聴きにいくぞ」「今年はジャンゴで(熊本のロックのライブハウス)ライブするぞ」という目標立てたんだが,前者もあまり出来なかったし,後者は全くかなっていない。まだまだ全く以て受動的なぬるま湯に浸りきっていた。
 
 で,昨年末にベースのデュオグループ結成を思いつき今年の1月末にライブをやった。はじめは面白そうでワクワクだけだったのが,最初の練習をやって愕然とした。大変なんだ。まあ,ベースデュオそのものも大変だけど必ずテーマ取んなきゃいけないしソロもいっぱいしなきゃならない。でも,何とかライブやってギリギリこけずに済んだという感じだった。

 それで,このライブをやって感じたのが,このライブに向けて自分の中の向上心がすごく沸き上がったということ。ライブに向けての毎日はすごく濃密に練習をやった。

 しかし,ライブが終わると安心してしまって練習がちょっとおろそかになった。といっても以前よりはるかに熱心に練習に打ち込んで入るけど,でも,やはりライブ前とは違う。焦りがない。それで,第2回目も企画した。2回目といわず継続していくことは最初から考えていたことだけど,現在のBGDの相方が大学生で3月末に東京に行ってしまうのでそれの前に早急にやらねばいけなかった。3月14日(木)に「おくら」でやる。

 やると決めたら,また,意欲がガンガンわいて来た。ベースのことも四六時中考えるようになった。勢いに乗って,今までの受動的な自分から能動的な自分にもっともっと持っていかねばと思って,この,ブログを立ち上げた。俺が,今思っていること,考えていること,悩んでいることを発信していくことは能動的なベーシストになるため,自分を高められると思った。

 つくづく,世のギタリスト,ボーカリスト,ピアニスト,サックス吹きやトランペット吹きのみなさんの気持ちを自分のこととして考えられるようになった。俺が初めてバンドを始めた頃のギタリスト,ボーカリストの同級生(和田君,西橋君,清田君,君たちは偉かったんだね)もさぞかし大変だったと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿